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2024年の転職市場の見通し~注目の業界と転職のキーポイントを解説
- 流通・小売・外食・サービス産業の最新動向
少子高齢化による人手不足は、賃金の上昇を招き、人材獲得競争は激しさを増すばかりです。
労働市場の動きを受けて、働き手の意識も大きく変化。「ひとつの会社で長く働く」という考え方は「今は昔」となり、転職市場の活性化が予想されています。
そこで今回は、2024年の転職市場の見通しを考察。注目の業界と転職のキーポイントを解説します。
2024年の転職市場の見通し
はじめに、2024年の転職市場の見通しを考察します。2024年3月1日、厚生労働省が公表した「一般職業紹介状況(令和6年1月分)」をもとに、現在の求人状況を整理してみましょう。
【2024年1月の求人状況】
・有効求人倍率は、1.27倍で前月と同水準
・新規求人倍率は、2.28倍で前月に比べて0.03ポイント上昇
・正社員有効求人倍率は、1.00倍で前月と同水準
有効求人倍率は、高い水準を維持していることが分かります。では、どのような職種で高くなっているのかチェックしてみましょう。
【求人倍率が高い職種】
・営業の職業:2.39
・商品販売の職業:2.02
・接客、給仕の職業:2.23
・介護サービスの職業:3.59
・建築、土木、測量技術者:7.01
2024年問題が指摘される「建設」、また人手不足が常態化している「介護」は特に高くなっています。また、「営業・販売・接客」といった職種も高い状態が続いています。
これは、コロナ禍が落ち着き、国内旅行やインバウンドの需要が高まったことが一因でしょう。
コロナ禍からのリバウンド、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)人材に対する需要の高まりは、2024年の転職市場を見通す大きなキーワードと言えます。
ここを意識しつつ次項では、2024年に採用増加が見込まれる分野について見ていきましょう。
2024年に採用増加が見込まれる分野を予測
転職市場の見通しをベースに、2024年に採用増加が見込まれる分野を予測してみます。
【採用増加が見込まれる分野】
1.インバウンド
2.DX
3.新サービス
詳しく解説します。
1.インバウンド
インバウンド需要が急速に回復しています。外国人観光客の増加によって、ホテル業界や飲食業界の採用が活発化。同時に、店舗開発や商品開発に対応する人材の需要も高まっています。
その他、マーケティング系の人材、国際的な視野を持つ人材、語学力のある人材は、多様化するインバウンド向けのサービス分野において不可欠の存在でしょう。
インバウンドは、これからの日本において特に重要な分野です。CX(カスタマーエクスペリエンス/顧客体験)の向上や新しいサービスの開発を担う人材の採用は、今後も増加していくことが予想されます。
関連記事;CX(顧客体験)とは?
2.DX
DXの推進は、あらゆる業界の課題です。例えば、人手不足が続く建設と介護の業界。建設業では、ドローンによる測量や重機の遠隔操作など想像以上にICTが進んでいます。
介護の世界でも、IoTによる見守りシステムや介護ロボット、パワーアシストスーツなどDXは日進月歩です。
それは、営業・販売・接客においても同様です。販売サイドと顧客の接点を多様化するオムニチャンネル。データを分析し、販売戦略に落とし込むデータサイエンス。
AIを活用した需要予測。顧客の属性データに合わせて価値を提供するパーソナライゼーション。キャッシュレスへの対応など、DX化は目覚ましいものがあります。
企業のDX化を推進し、業務効率化や新しい価値を創造する人材の採用は、これからのトレンドとなるでしょう。
3.新サービス
企業のDX化は、新サービスを創出します。生成AI、VR/AR(仮想現実/拡張現実)、IoT(モノのインターネット)をどう活用するかはアイデア次第。メタバースやドローンなども同様です。
こういった分野は、技術的なことだけではなく、技術を活用しビジネスモデルを構築できる人材が求められます。新サービスを創出できる人材の市場価値は、さらに高まることが予想されます。
2024年の転職のキーポイントとは?
では、転職を成功させ、より良いキャリアを築くためには何が必要なのでしょうか?ここでは、そのキーポイントを解説します。
【2024年転職のキーポイント】
1.越境転職を視野に入れる
2.多様化する働き方を意識する
3.賃上げと福利厚生の改善を見極める
ひとつずつ見ていきましょう。
1.越境転職を視野に入れる
異業種や異職種へ転職する「越境転職」を視野に入れましょう。市場は、多様化するニーズに対応するため、業界や職種にとらわれないスキルを持った人材を求めています。
「インバウンド・DX・新サービス」といった分野への転職は、特に意識すべきキーポイントといえます。
2.多様化する働き方を意識する
多様化する働き方を意識すると、転職の可能性が広がります。リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワーク、フレックスタイム制、副業OKといった柔軟な働き方を導入する企業が増えています。
自分のライフスタイルに合った働き方を選び、安心して働ける職場を選ぶことが、より良いキャリアを築くキーポイントといえるでしょう。
3.賃上げと福利厚生の改善を見極める
優秀な人材を獲得し流出を防ぐために、賃上げや福利厚生を充実させる動きが広がっています。それは、今年の春闘を見ても明らかでしょう。
転職者にとっては、給与アップとキャリアアップを同時に実現できるチャンスです。企業が実施する、賃上げと福利厚生の改善を見極めることが重要です。
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・転職者数は、328 万人と前年に比べ25 万人の増加(2年連続の増加)
・転職等希望者数は、1007万人と39 万人の増加(7年連続の増加)
これは、総務省が公表した「労働力調査/2023年平均結果」からの数字です。
転職者・転職希望者は、今後も増加するでしょう。それは、転職者同士の競争が激しくなることを表しています。
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