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2024.02.06

2024年ミドルの転職市場～求人増加の理由をキャリアコンサルタントが解説

エン・ジャパン株式会社が行ったアンケート「2024年ミドルの求人動向(転職コンサルタント214名へのアンケート)」では、『転職コンサルタントの約8割が、2024年“ミドル”の求人が増加する』と回答しています。

今回は、この「転職ブログ」を運営する株式会社ミデアのキャリアコンサルタントがアンケート結果を分析。2024年、ミドルの転職市場で求人が増加する理由と共に、ミドルに求められるスキルについて「Q&A」形式で解説します。

Q：ミドル向けの求人が増加する理由を教えてください。

新型コロナウイルスはこの3年間、様々な業界に大きな影響を与えてきました。その新型コロナウイルスの5類移行を受けて、経済にようやく明るさが戻っています。その象徴が、国内観光はもちろん、インバウンド需要の拡大でしょう。

ただ、経済の活性化と共に顕在化しているのが「人材不足」です。それは何も、旅行業界に限ったことではありません。旅行に関係する、ホテル業界や交通インフラ系企業、小売業やサービス業、外食産業など、経済の活性化を受けて人材不足が深刻になっています。

そもそも、人口減少に伴う「人手不足」は、コロナ禍の前からあった問題です。この人手不足解消に向け、DX化や生産性向上に精通する人材が様々な業界で求められています。物流業界や建設業が抱える、「2024年問題」の影響も大きいでしょう。

このような状況を受けて、高い専門性や豊富な経験を持つ「ミドル人材」の求人が増えているのです。

Q：企業にとっては「若手」がいいのではないでしょうか？

そうかもしれませんが、アンケートを見ると『若手の人材不足で年齢幅を広げざるを得ない』がミドルの求人が増加する理由のトップです。ここからも分かる通り、若手の人材不足は深刻です。そこで、ミドル人材が見直されています。

若手は必要だけど、育成には時間がかかるし獲得競争も激しい。目の前の人材不足の解消には、即戦力のスキルを持つミドル人材が必要なのです。

Q：ミドル世代は、どのような人材が求められているのでしょうか？

アンケート結果で注目すべきは、求人が増加すると見込まれる「年齢層」と「ポジション」です。トップは、「40代前半」と「課長クラス」。ここから見えてくるのは、やはり「専門性」と「即戦力」への期待でしょう。

これは、企業がミドル人材に求めるスキルを見ても分かります。上位3つは、「業務遂行能力」「課題設定解決能力」「マネジメント能力」です。やはりミドルには、経験に裏打ちされた高いスキルが求められています。

Q：3つのスキルの特徴を教えてください。

上位3つのスキルは、「ポータブルスキル」といえるものです。ポータブルスキルとは、その名の通り「持ち運びができるスキル」のこと。ミドルはポータブルスキルを意識すると、業界を越えた「越境転職」も視野に入ります。業界や業種の選択肢が広がるのです。

Q：ポータブルスキルは誰でも持っているのでしょうか？

ミドル世代は、経験が豊富です。その経験の中に、ポータブルスキルがあります。「隠れている」と言った方がいいかもしれません。なぜなら、本人も気づいていない場合が多いのです。忙しい日々の仕事の中で、能力を発揮していても当たり前のことで気づかないのです。

Q：ポータブルスキルは、どうやって見つけるのですか？

「キャリアの棚卸し」で見つけることができます。キャリアの棚卸しとは、自分の経験や実績、そしてスキルを時系列で洗い出していくことです。じっくり時間をかけて丁寧に調べれば、必ず見つかります。

Q：「ミドル人材に求められるスキルが変化してきている」が72%と多くなっている理由は？

時代の変化に合わせて、求められるスキルは変化するでしょう。それは、ミドルに限らず全ての世代で同じです。時流に合わせたスキルが必要になります。最近は、「リスキリング」が叫ばれていますが、その表れといえます。

Q：具体的には、どのようなスキルが求められているのですか？

やはり、DXは意識する必要があるでしょう。ただ何も、ITやAIの専門家というわけではありません。経理や財務、経営や事業企画、マーケティングや営業といった様々な職種において、DXやデジタル、ITに関するスキルや知見を持った人材が転職市場で高く評価される時代といえます。

Q：他にも求められるスキルがあれば教えてください。

グローバル化の中で、語学力は変わらず有望でしょう。働き方の多様化で、リモートワークに対応するマネジメント能力も見逃せません。
他にも、インバウンド需要に対応する企画開発や販売促進の知見、またサービス業や小売業のCX(顧客体験)に関する知見は市場価値が高いでしょう。

Q：ミドルの求人情報は、どのような方法で集めればいいのでしょうか？

ミドルの転職は、エグゼクティブクラスが中心です。求められるスキルが高く、年収も高くなります。エグゼクティブクラスの求人は、経営戦略に関わることも多く、競合他社に漏れないように非公開求人として扱われます。この非公開求人を数多く扱っているのが転職支援サービスです。

Q：転職支援サービスを活用したほうがいいということでしょか？

おすすめします。なぜなら、効率的だからです。ミドルの転職は、現在の会社に勤務しながら転職活動を行う方が多いでしょう。そのような中、自分一人で有益な情報を集め転職活動を行うのは時間的に難しいのが現実です。非公開求人がメインとなればなおさらでしょう。

Q：転職支援サービスを選ぶポイントを教えてください。

ポイントは、次の通りです。

・豊富な非公開求人を持っている

・企業情報や企業が求める人材像を把握している

・データベースではなく丁寧なヒアリングでマッチングに対応する

・様々な条件交渉を代行してくれる

・応募書類の作成や面接対策をサポートしてくれる

・国家資格キャリアコンサルタントがキャリアの棚卸しや様々な相談にあたる

転職支援サービスのミデアは、全てを満たしています。登録料は無料です。ぜひ、ご相談ください。