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転職で企業が着目するポータブルスキルとは自己分析編

  • ミドルの転職
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雇用の流動性が叫ばれる昨今、転職は当たり前のことになっています。そのような中、注目を浴びるのが、企業も着目する「ポータブルスキル」です。そこで今回から2回に渡り、ポータブルスキルを解説。その必要性や注目される背景を考察すると共に、見つけ方や活かし方を解説します。

ポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは、その名の通り「持ち運びができるスキル」のこと。厚生労働省は、次のように定義しています。

業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」 

具体的には、次のようなスキルのことです。

・コミュニケーション能力
・論理的思考力
・課題解決力
・情報収集分析能力
・プレゼンテーション能力

他にもあります。

・関係構築力
・傾聴力
・交渉力
・ファシリテーション力
・マネジメント力

列記したのは一部でしかありません。どれも、業種や職種に関係なく活かすことができる能力です。さらに言うと、時代や環境の変化に左右されることがない能力であり、年齢さえも関係なく企業が着目する「汎用性の高い能力」、それがポータブルスキルなのです。

ポータブルスキルが注目される背景

今なぜ、ポータブルスキルが注目されているのでしょうか。ここでは、その背景を考察します。

転職が当たり前の時代になった 
雇用環境が変化し働き方も多様化する中、転職は当たり前になりました。今後を見据えたキャリアを考えるとき、まず意識すべきはポータブルスキルの有無でしょう。業種や職種に関係のないポータブルスキルがあれば、選択肢を広げることができると共に、年齢をも気にせずに自分の可能性を広げることができるのです。

DX化の加速
生産年齢人口(15~64歳)の減少に伴い、人材不足が常態化しています。労働生産性を高めるDX化の推進は待ったなしでしょう。DX化の加速は、様々な「壁」をなくします。それは、SONYの自動車への参入を見ても明らかです。このような変革期において、時代や環境に左右されないポータブルスキルが注目されるのは当然のことなのです。

中長期的キャリアプランが問われる時代
人生100年時代。ビジネスパーソンには、セカンドキャリア、サードキャリアを前提にしたキャリアプランが求められます。ポータブルスキルは、年齢に関係なく活かすことができる能力。中長期的なキャリアプランをデザインするに際も、まず意識すべきは自分の中にあるポータブルスキルなのです。

ポータブルスキルの見つけ方

ここでは、ポータブルスキルの見つけ方を解説します。

この記事を読んで頂いている方々は、多くの経験を積まれているはずです。そこで大切なことは、ポータブルスキルは身につけるものではなく、自分の中にあるポータブルスキルに気づきそれを活用するという発想です。見つけ方は次の通りです。

・キャリアの棚卸し行う
・経験を意識する
・第三者のフィードバックを受ける

転職を考え始めたら、まずやるべきことは「自分を知る」こと。それには「キャリアの棚卸し」が欠かせません。その際に意識することが「経験」です。これまで経験を時系列で書き出し、それぞれを「課題」「課題に対して取った行動」「考えたこと・工夫したこと」「成果(結果)」で見直してみましょう。多くのポータブルスキルが見つかるはずです。また、「第三者のフィードバックを受ける」ことも大切。自分自身も気づいていないポータブルスキルの発見につながります。

自己分析編では、ポータブルスキルの必要性と見つけ方について解説しました。次回「転職応用編」では、企業が着目するポータブルスキルとはどのようなものなのか、そして転職での活かし方を解説します。