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業界の動向を徹底研究③「外食業界への転職」将来性と今後の展望

  • 流通・小売・外食・サービス産業の最新動向
外食業界動向

コロナ禍に翻弄された2021年。年が明けても先行き不透明のまま、私達の生活や経済に大きな影響を与えています。様々な産業がその影響を受けていますが、特に大きな影響を受けているのが外食業界です。私達の生活にも密接に関係している外食業界。今回は、コロナ禍で外食業界がどう動いてきたのか、そして今後の展望を考察します。


ファミレスとファーストフード、
コロナ禍の影響からの回復状況に差

2021年の外食業界を、日本フードサービス協会の調査や各社の決算をもとに振り返ります。


1. 2021年の業界全体の売上げは4~7月・12月を除き前年を下回る

2. 業態別の状況


・「マクドナルド」「モスバーガー」「KFC」といった洋食ファーストフードは好調

・ファミレスの売上げは前年を下回り苦しい状況

・回転寿司の「スシロー」「くら寿司」は決算で過去最高を記録

・牛丼の「すき家」は前年を上回る売上げが続き堅調

・時間的制約と酒類への依存度が高い居酒屋は苦戦

・喫茶は郊外型の「コメダ珈琲店」が健闘


今後も予断を許さない状況の外食業界ですが、業態別では明暗が分かれています。その理由を、業績が戻らないファミレスを例に考察します。


ファミレス苦戦の理由とは?

ファミレスの業績が戻らない理由は、コロナ禍の前から時代の変化に対応できていなかったことにあります。サービスが昔と変わらず、顧客満足に向けた環境整備ができていなかったのです。

それは、変化を読み取るお客とのコミュニケーション手段が欠如していたということでもあります。
コミュニケーション不足によるマイナスはメニューにも表れます。昔と変わらず全て揃うメニュー構成が、非効率で生産性を落とす原因となっています。このような負の体質が、ファミレス苦戦の本質的な理由だと考えられます。                       


二極化する外食業界

外食業界は二極化しています。コロナ禍でも収益を上げる企業は何が違うのか。まずは、テイクアウトやデリバリーに対する親和性が上げられます。ファーストフードはその代表です。

また、慢性的な人手不足に苦しんできた業界。そのため早くからDXを進めてきました。
DXによる効率化は人手不足の解消と共に、コロナ禍での非接触に直結しました。公式アプリを使った予約や持ち帰りの注文も、回転寿司をはじめ今や当たり前になっています。

公式アプリは、お客とのコミュニケーションツールとしても機能し、顧客満足を高めることに寄与しています。このように、置かれた環境に対応し地道な改善を続けてきたことが、コロナ禍にあっても収益を上げる強い体質を作り上げたと考えられます。


外食業界の仕事内容や今後の動向

コロナ禍の一日も早い収束を願うばかりです。ただ、2年にも及ぶ生活様式がすぐに変わるとは思えません。

新しい生活スタイルへの気づきがあったのも事実です。しかし、外で食事をすることはなくならないはずです。厳しい環境の外食業界。現状を打開するにはどうしたら良いのか。それは、新たな価値の提供でしょう。


①食だけではなく体験を提供する

行くことで体験できる価値を高める

②イミ(意味)消費される価値を提供する

無農薬・環境保護・地産地消といった健康・SDGs・地域活性・支援など消費する意味を語る

③代替食品といった食の多様性を提供する

植物性代替食品市場は10年で5倍に急拡大、健康志向の高まりからビーガン市場も拡大中


お客の様々な志向を形にした新たな価値提供が今後の鍵。
そのプロセスにはDXが欠かせません。今後は、業態を越えた競争が必至。そこで求められるのは、多様な価値観やITスキルを持つ人材です。


ミデアでは、外食業界を熟知したキャリアコンサルタントが業界への転職をサポートします。
実務経験豊富なミデアのキャリアコンサルタントは、企業の採用担当を兼務しています。

だからこそ分かる、各企業の事業展開や必要とされる人材、非公開求人といったコアな情報を提供し転職をサポートします。応募書類の作成支援や面接対策も万全です。


私達が、日常とは違う価値を食に求める思いは今後も変わらないでしょう。それに対し、安全・安心を担保した上で新たな価値をどう提供するのかが外食業界に求められています。
そして、それを支えるのは人材なのです。外食業界への転職を目指す方は、ぜひミデアのキャリアコンサルタントにご相談ください。