Topics 業界転職トピックス

新型コロナウイルス流行拡大は、消費者の心境に大きな変化をもたらしました。新しいライフスタイルを取り入れたことで人々の購買行動も変わり、生活必需品を扱う業界とそれ以外の業界で売上の明暗が分かれています。テレワークや巣ごもり需要で売れる商品が変化し、観光や服飾の売り上げが伸びない中、スーパーや家電量販店の売り上げは好調です。商品の購入方法にも変化があり、中食や通販の需要が増えています。小売業界では実店舗からオンライン販売へと切り替える企業が増え、今後も独自アプリの開発などデジタル面の強化を進めておく必要があり、その分野での求人が増える可能性があります。流通・小売の景気は消費経路と小売業を多様化することで持ち直しをはかっています。

外食業界はコロナの影響を大きく受け、変革期を迎えました。業界全体の需要が落ち込んだように見えますが、総崩れというわけではありません。ファーストフードチェーンの売り上げは安定しており、寿司店や焼肉店の売り上げは好調です。消費者の「外食の楽しみ方」が変わり、「〇〇を食べに行く」といった専門性の高い店舗に人気が集まっています。専門的な商品を扱う業態の需要が伸びている背景から、居酒屋チェーンやファミレスといった大手が専門性の高い業態へと転換を進めています。また店内飲食だけでなく、テイクアウト商品の強化や通販の開始などでも回復を狙っていることから、新しい分野の人材を求める傾向にあります。

コロナ禍で大きく変わった社会の中で特に影響が大きかったのが観光業界です。
大打撃を受けた観光業ですが、人が動きたいという欲求を持っている以上、消費者は「どこか行けるところはないかと」探しています。消費者の旅行に対する意識は変わり、より安全で身近なマイクロツーリズムに注目が集まっています。今後は国内、近郊で旅行を楽しみたい消費者を取り込んでいくのが鍵となりそうです。旅行会社やホテルは次のステージに向け動き出し、変化した消費者の気持ちに焦点をあてた、新しいプランを打ち出しています。国内観光需要をいかに取り込むか模索しているホテル・観光業界では今後、企画や宣伝などの分野で新しい求人のニーズが生まれる可能性があります。