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管理職の喜びと苦悩!②「管理職のホンネ」
- ミドルの転職

管理職の喜びと苦悩を深掘りするシリーズの第2回。今回は、「管理職のホンネ」に迫ります。管理職は、どんな時にやりがいや喜びを感じているのでしょうか。その一方で、悩んだり苦しんだりするのはどんな場面なのでしょうか。実際の声を紹介しながら、「管理職のホンネ」に迫ります。
管理職のホンネ~「喜び編」
「マイナビ転職」が800人の管理職を対象に行ったアンケート調査によると、約6割のビジネスパーソンが「管理職になって良かった」と回答しています。「管理職のホンネ」、まずは「喜び編」として、管理職になって良かったと思える場面を紹介します。
【部下をマネジメントできる】
・「部下をマネジメントしながら、目標を達成することに大きなやりがいを感じる」(50歳/部長)
・「メンバーを指揮監督し、プロジェクトを進めることができる」(40歳/マネージャー)
・「部下と共に、数字のクリアを目指すプロセスが楽しい」(45歳/エリアマネージャー)
【メンバーを教育できる】
・「メンバーの成長は、大きな喜び」(43歳/課長)
・「教えたことを実行したメンバーが、成果をあげた時に大きな達成感がある」(43歳/支配人)
・「活き活きと頑張っている部下を見るのは何よりの喜び」(48歳/マネージャー)
【裁量権がある】
・「管理職は、自分で判断し行動に移せるところがいい」(52歳/部長)
・「自分の裁量でプロジェクトの計画や予算を決めることができる」(41歳/課長)
・「自分のやり方や考え方で、物事を決定できるのが一般社員とは違うところ」(55歳/部長)
他にも、「年収が高い」「安定して働ける」「責任は重いが主体的に動ける」といった声があります。大変だけど、喜びも大きい。それが、管理職というポジションです。
管理職のホンネ~「苦悩編」
「喜び」がある一方で、管理職特有の「苦悩」があるのも事実です。
「マイナビ転職」のアンケート調査では、「管理職としての悩み」の上位は、「マネジメント業務の負荷:28.1%」「ハラスメントと言われるのを避けたい:27%」「部下が成長しない:24%」となっています。では、「管理職のホンネ~苦悩編」として、管理職が苦悩する場面を紹介しましょう。
【多忙である】
・「上司と部下の両面から仕事がくるので、仕事量が半端ない」(38歳/課長)
・「部下のマネジメントばかりではなく、自分も現場で動く必要がある」(40歳/課長代理)
・「様々な部署との連携が多く、自分自身の仕事を処理する時間が取れない」(50歳/部長)
【部下の指導がうまくいかない】
・「部下を教育する時間が取れない」(47歳/支配人)
・「ハラスメントを意識して、ストレスが溜まってしまう」(42歳/エリアマネージャー)
・「部下の成果があがらず、他部署との連携がうまくいかない」(44歳/課長)
【上司と部下の板挟みになる】
・上司の意見と部下の意見の食い違いが多く、調整するのが難しい」(40歳/マネージャー)
・上司の指示と部下の不満の板挟みになり、ストレスフルな毎日」(45歳/課長)
・部下の気持ちも理解できる、でも上司の意図も分かるのでつらい」(48歳/エリアマネージャー)
その他、「部下のミスの責任を取らされる」「意見が経営層に通らない」「部下の不満が多い」といった声もあり、管理職というポジションの苦悩が伺えます。
管理職の苦悩が招く悪影響とは?
見てきたように、何かと苦悩することが多い管理職。しかし、管理職の苦悩は組織にネガティブな影響を与えます。ここでは、管理職の苦悩が招く悪影響を考察します。
【管理職の苦悩が招く悪影響】
・部下の士気が低下する
・組織全体のモチベーションが下がる
・部下の成長意欲を奪う
詳しく解説します。
部下の士気が低下する
管理職が苦悩し、仕事に向き合う意識が低下すれば、部下の士気に悪影響を与えます。管理職の仕事に対する前向きな気持ちや積極性の欠如は、部下に伝わるものです。次第に、部下の士気は低下していき、組織に対する不満が増え、メンバー間には不和が広がってしまいます。
組織全体のモチベーションが下がる
管理職の苦悩が続けば、部下の士気が低下するばかりか、組織全体のモチベーションが下がります。なぜなら、士気の低下が仕事への向き合い方を受け身にさせ、言われたことしかやらなくなるからです。こうなると、組織全体のモチベーションが下がり、生産性の低下や離職率の増加を招いてしまいます。
部下の成長意欲を奪う
管理職が苦悩する姿は、部下にネガティブな印象を与えてしまいます。管理職が辛いポジションに見えれば、部下はキャリアアップしたいとは思わないでしょう。このように、管理職の苦悩は、部下の成長意欲をも奪ってしまうのです。
管理職が「やりがい」を見つける方法
苦悩を払拭し、管理職としての「やりがい」を見つけるにはどうすればよいのでしょうか?最後に、管理職が「やりがい」を見つける方法を紹介します。
【管理職が「やりがい」をみつける方法】
・上司や他の管理職の「やりがい」を参考にする
・小さな目標を立てクリアする
・強みや実績を振り返る
苦悩が続くと、周囲が見えなくなるものです。そこでもう一回、周囲を見直してみましょう。上司や他の管理職と話すことで、参考にできる「やりがい」が見つかるかもしれません。また、小さな目標を立ててクリアするのも効果的です。「成功の感覚」を思い出せます。
そして、自分の強みや実績を振り返ってみましょう。管理職になれた要因と共に、新たな「やりがい」を見つける機会になります。
今回は、管理職の「喜び」「苦悩」を紹介しながら、「管理職のホンネ」に迫りました。第3回は、「管理職を楽しむ方法」を考察します。